
最初は、誰しもの心の中に潜む悪意みたいなもののメタファーとして"悪魔"という言葉を用いました。ですが曲の別部分では、その"悪魔"をまた違う視点からも描いてみています。
よく"悪魔に魂を売る"というテーマが音楽や芸術の分野では出てきます。27club*という言葉もあります。勿論僕は売っていませんし、(その話題が噂話に過ぎない事を理解しつつ)悪魔に魂を売らずに素晴らしい歌を歌う、名も知られぬ方もたくさんいらっしゃいます。
ブルースの神様、ロバート・ジョンソン氏は「Me and the Devil Blues」を歌いました。ブルースはよく、ルーツミュージックとして語られます。SSWという形態で、僕の出来るルーツミュージックは日本の4畳半的フォークでした。
"悪魔"という概念、また存在を元にマジカルバナナのようにそれに纏わる思考や物語を拡張していった楽曲です。
原口沙輔さんにリミックスをお願いし、了承して頂き上がってきたリミックス。シンセとグルーヴはまるでカーリングの等速直線運動みたいに滑らかで、浮遊感があり、紫 今さんパートでのストリングスの旋律の美しさなどは有機的なとても格好いい建築物みたいです。衝撃を受け、これは皆さまにも早く聴いてほしいと2曲目としました。沙輔くんには頭が上がりません。今度是非お礼させてください。
2025年1月某日。沙輔くんとスタジオに入り、最近聴いている様々な音楽を聴き合いっこした後、着手し出した楽曲です。沙輔くんがビートを組み、僕がぽろっと弾いたギターをiPhoneで録ってみたり。とてつもなく、有意義な時間でした。
歌詞は2人共大好きなYMOの「Perspective」からインスピレーションを経ています。着地点は違いますが、宜しければ是非見比べてみてください。
TVアニメ『SANDA』エンディングテーマとして書き下ろした楽曲。大人にもなれてしまう主人公に感化され、ジュブナイルさと大人の気持ちの間で揺れている/もしくは揺れていた僕自身の気持ちも絞り出すように歌詞を書きました。 楽曲自体不思議な構成を取るものであり、また、これを書いた2024年その当時カニエ・ウェストにハマっていた事もあって、大きくビートスイッチするイメージで、"まるでサビは別曲"みたいな感覚で制作しました。 アレンジはkabanaguさん、yuigotさん、kosamegaさんと。耳を澄ませれば、各々の持ち味を強く感じられるかもしれません。皆さんの作品と聴き比べてみても面白いかもしれません。
2024年、秋。大体秋頃になると本当に辛くなりがちです。元来自分が人と違う優れた人間であると思った事はありませんが、誰ともどうにも噛み合わないなという孤独感は感じています。誰といても、そんな孤独感や過去に対する歴とした後悔によく溺れています。
そんな時はよく、当時住んでいたマンションの向かいにあるスーパーに足を運びました。深夜4時まで営業していて、眠れずに鬱屈とした感情が昂ると、頭を冷やしに散歩に出かけ、ついでにそのスーパーに立ち寄ったりしていました。
当時インスタントなものばかり摂取していましたので、それでは体にも心にも悪いと心得て、目についたトマト、アボガド、ズッキーニなんかを勢いで買いました。
家に帰りそれらを調理したりそのまま食べたら、その瑞々しさが体に伝染し、気持ちまでもが救われるような気分になりました。つまり泣きそうになりました。そこから生まれた楽曲です。
当初はDAWでした。「ダイアリー」のシングルに収録されている「Eden pt. 2」が本来の形です。当時の興味、シンゲリ*1やハイパーポップ*2への憧憬を胸に抱え、ノートpcでポチポチ音を打ち込んでおりました。そして粗方できたトラックに向かい、先程述べた出来事と感情をそのまま吐露する形で、即興で歌にしました。
かもめ児童合唱団さんとご一緒したいと思ったのは、坂本慎太郎さんの楽曲で知ってからの1ファンで、僭越ながらいつかご一緒したいと思っていた&以前見た『来る』というJホラー映画で掛かった「オムライスのうた」という楽曲が忘れられず、その狂気性をこの曲でも再現したいと思ったからです。
頂いた声のデータがあまりに素晴らしく、もう1アレンジし制作した、それがこの「eden」です。ご一緒した高橋直希さんと冨樫マコトさんの間奏のフリーキーなセクション、プレイが超格好良いです。とっても気に入っている音源です。
諭吉佳作/menさんと制作し出したのは、2024年秋頃。「むげん・」以来の制作となりました。何度かやり取りを重ねる中で、諭吉さんが投げてくれた冒頭のトラックとメロディを拡張していく形でこの曲が始まりました。
「むげん・」同様、各々の歌うパートのメロディと歌詞、そしてアレンジを各々が舵をとり制作し、それらを組み合わせていくというやり方でした。
何処となく退廃的なムードの漂う本曲。残像や幻影、喪失を“ghost”と名付けこの曲は進んでいきます。ゴスっぽいムードも感じます。「むげん・」と対比して頂いても面白いかもしれないです。
スタジオでエンジニアさんとその時のフィーリングで作ったインタールード。かもめ児童合唱団の皆さんのデータを使わせて頂いてます。
"さくらばな のどかににおう春の野に 蝶もきて まうそでのうえかな"
2026年年始、おみくじの大吉を引き、書いてあった言葉に感化され作った楽曲です。
希望の置き所の分からぬ昨今で、久々に、自発的に光ある方向へと紡げた曲かと思います。
弾き語りですが、中盤からsped upします。何処か、アンダーグラウンドなヒップホップシーンからの影響も垣間見える楽曲かなと思います。
がっつり失恋の歌です。かなり説明的に歌ってしまっているので、それ以上でもそれ以下でも無いのですが…。戒め的な楽曲です。
録音はディジョンというアーティストに影響されました。ルームっぽい鳴りを意識しました。エレキギター弾き語り。あとでギターソロを足しました。
「泡沫」は、TVアニメ『青のミブロ』-芹沢暗殺編-のエンディングテーマとして書き下ろした楽曲です。仲間内で各々の正義が交錯し、すれ違い、また、悲しい別れが訪れる本編に寄せ、物語をなぞりながら、それでいて最後には少し温かな光が降り注ぐようなイメージを念頭に、歌詞、サウンド共に制作を致しました。
詞は、漫画を読みながら、メロディと共に組み立てました。個人的に、「ようやく、振り払う悲しみに そっと映った季節が」という部分が気に入っています。ふつう可視化されない、物質化されない"気持ち"であったり"想い"を、詞の中で具象化する事が好きです。それに気づけたのもよかったです。
実家にある"人生ゲーム"を見て、懐かしいなっていう気持ちから、今の自分と過去の自分、そして日々の事。みたいなテーマで書いた楽曲です。
紫 今さんもMega Shinnosukeくんも本当に素晴らしくて、リリースから経った今でも歌詞を反芻してしまいます。


